普段はつみたてNISAを始めた方に向けて記事を書いていますが、今回はすでにつみたてNISAを始めている人に向けての記事になります。
今回は8月に株価が下がる可能性が高い理由と
つみたてNISAをしている人がやるべきことについて私の独断と偏見で解説していきます!
この記事を読めば
つみたて投資をしている人が株価下落局面でするべきことを理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてください!
S&P500月別パフォーマンス
下図は1949年以降のS&P500の月別パフォーマンスです。
S&P500とはAppleやGoogleのようなアメリカの優良企業500社を厳選し、その株価をもとに1つの指標にしたものです。
図からわかるように、この70年間で2月、8月、9月のパフォーマンスが悪いのが見てとれます。
これはS&P500のアノマリーとして有名になっています。
理由は明確ではありませんが、アメリカをはじめとする多くの国が9月に新年度を迎えることが1つの要因だとも言われています。(不明確だからこそアノマリーと言われている)
今年はさらに下がる要因がある!
8月は統計上アメリカの株価は下がりやすい(=アメリカ全体が下がりやすい)のは理解できたと思いますが、今年はそれに加えて今年は8月のジャクソンホール会議でテーパリングの議論がされる可能性があるんです。
まず、ジャクソンホール会議とは各国の中央銀行のトップが集まり、金融政策について議論をする会議のことで、テーパリングとは金融緩和から金融引き締めに動くことをいいます。
コロナの影響で経済が冷え込んでいたことで金融緩和が進みましたが、ワクチン摂取率も上がり経済は回復基調。そういった理由からテーパリングを議論される可能性が出てきています。
金融引き締めと金融緩和が与える株価への影響
コロナ禍で各国は金融緩和を始めました。
簡単にいうと銀行が融資の際の金利を下げて、いろんな人がお金を借りやすくします。それで企業は復活やさらなる成長に投資する資金を得られます。
しかし、これを行うと国債や銀行に預金している人への利子を下げることになります。収入が減れば支出も減らすのは普通ですよね!
そうすると国債や銀行にお金を回しても資産は増えないので、株式市場にお金が回ってくるんです。
一方金融引き締めになると全く逆の現象が起きます。
銀行は金利をあげる
↓
国債や銀行へ預金した時のリターンが増えます。
株式より損をする可能性が圧倒的に低い国債や銀行預金に旨みが出てこれば、株式市場でリスクを取るのをやめたい人が増えて資金が流出し株価が下がりやすくなります。
つみたてNISAをする人へ
アノマリーと金融引き締めの影響を受けてS&P500も下落する可能性があります。つみたて
NISAで一番人気のある銘柄はS&P500関連銘柄ですから、多くの人にとって影響は出ますよね。
皆さんにお伝えしたいのは、ここで必要なのは売る準備ではなく、株価が下がることを耐える準備です。ジェットコースターが落ちる前の上り道と一緒です!笑
S&P500を買った理由は何か
多くの人がつみたてNISAでS&P500関連銘柄を買うのは
・先進国でありながら人口増加国
・オイルショック、リーマンショックも数年で株価は過去最高を更新(日本はバブル崩壊後30年間まだ当時の株価を更新していない)
・世界の1流企業が集まる
このような理由で、結論は「長期的に見れば伸びる」と考えているからですよね。
ならばこの短期的な株価の下げは、売りではなく買いなんです。
長期的に伸びている株の一時的な下げの時に株を買い増しすることを押し目買いといいます。
20年間上がると思っているなら、金利が上がるという程度の理由での株価の下落は完全に押し目買いのチャンスですよね。
まとめ
今回は少し難しい内容になったかもしれませんが、金融緩和と金融引き締めの関係を知っておくことは必須です。
特に金利と株価は相関関係になりますので、今後も注意をしてみておくといいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
投資は自己判断、自己責任で楽しく行いましょう!