今回は株式投資初心者の方に向けて、商社株がなぜ下がったのかを解説していきます。これを知らずに株式投資はできないといっても過言ではないくらいの基礎的な知識ですので、是非読んでいただきたいです。
読んで欲しい人
株式投資に興味がある人
配当金についてよくわからない人
商社株が暴落?
2021年後半から、7大商社の株価は上昇トレンドに入り上昇していました。世界的なインフレが主な理由とされています。
そんな商社株が3/30一気に暴落しました。一体何が起こったんでしょうか。
配当権利日を覚えておく
今回暴落した原因は配当権利日が関係しています。
配当金は年2回に分けて出されるんですが、「1回目は○月○日にうちの株を持っていた人にあげます」「2回目は○月○日にうちの株を持っていた人にあげます」と決まっています。これを配当権利日と言います。
商社株は配当利回りが高いことで有名です。2回合わせて4%くらい出ることが多いです。
そして、全ての商社株の配当権利日が3/29でした。なので、それまでに配当金目当てが買っている人全員が、3/30の朝一番に売り出します。
これは配当を多く出す会社の宿命ですね。このことさえ理解していれば突然の下落にも落ち着いていられます。
買いか売りか
じゃあ商社株は買っていいのか?と言うとそれはまだわかりません。配当金目的でどれだけの人が買っていたのかはわからないからです。この2日間〜1週間の値動きを見ていく必要があります。
需給関係をしっかり確認して、株価が再度上昇トレンドにのったら素直に買いです。
商社株が買われる理由
商社株が買われていたのは、世界的なインフレによるところが大きいです。その傾向は今後も続きそうです。
また、円安もプラスに働いています。海外でビジネスをして、海外で決済をしている事業が多いので、これまでと同じビジネスをしていても、日本に残るお金は必然と増えます。
注意しなければいけないことが1点あります。それはアメリカで長短金利差が逆転していることです。
長期金利とは10年国債の利回りで、短期金利とは2年国債の利回りのことです。通常は、10年国債の方が利回りが良いのですが、先日2年国債の方が利回りが良くなっていったんです。
難しい話は割愛しますが、この長短金利差の逆転が起きると、1年〜2年以内に不況に入ると言われています。
インフレの好影響が出ている商社株ですが、そもそも不況なってしまえばモノは買われなくなってしまうので元も子もありません。
自分で相場を決めない
株式投資初心者でよくやってしまう失敗が、上がるか下がるかを勝手に決めつけてしまうことです。絶対ということはないので、慎重にトレードしていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!