「配当金生活」なんて聞いたことありませんか?配当金とは定期的に企業が株主の利益のために一定金額を配るという仕組みです。株式投資初心者の方は定期的にお金が入ってきて嬉しい!と思うかもしれませんが、利益を最大化するには間違った判断かもしれません。
今回は、初心者が陥りやすい高配当株投資の罠について解説していきます。
これを読めばなぜ初心者が高配当株を買うべきではないのかについて理解できますので是非読んでみてください!
配当金とは
配当とは、「会社が得た利益の一部を、株主へ支払うもの」です。事業がうまくいったお礼として、利益の一部を株主に配当という形で還元することがあります。一般的にはお金で還元することを配当、サービスや物として還元することを優待と呼びます。
高配当株の定義
高配当株というのは株価の3%以上の配当金を出す企業の株のことをいいます。10万円の株を持っていて、3000円の配当が出れば高配当株ということですね。
高配当株の代表格がメガバンクです。
三菱UFJFG 5.4%
三井住友FG 6.0%
みずほFG 5.3%
以上の銘柄は高配当株ランキングでも常に上位に位置しています。その他には中国電力4.87%、関西電力4.74%と電力会社も軒並み高水準になっています。
「こんだけ配当もらえるならいいじゃん!」
と考える方もいるかもしれませんが、もうそれは沼に1歩足が入っているかもしれません。
レーザーテックの強さ
配当金は少ない
配当金が少ない企業は今後の成長見込みが大きい可能性があります。
例えば2020年世界的な半導体需要の増加によって注目された半導体関連企業のはレーザーテックの配当利回りは
0.2%
さっきまで銀行株の高配当具合を見ていたら意味がわかりませんよね(笑)
レーザーテックの2020年終値は12,100円なので
12,100円×0.2%×=24.2円
日本株は最低100株から購入可能ですので、100株を121万円で購入した場合の配当金は約2,420円しか貰えないということですね。
三菱UFJにたった10万円投資投資していれば5000円ほどもらえるので配当金の少なさが目立ちますよね。
ここで注目していただきたいのは株価の推移です。
2020年1年間で株価は5700円→12100円になりました。
1株あたり6400円の利益が出ており100株で64万円の利益が出ています。
ハイテク株の低配当
多くのハイテク企業は配当金が少ないんです。それは簡単にいうと株主に配当金以上の利益を株価を押し上げることで実現するからです。
そのために配当金は少なくし、その分設備投資にお金を回して企業の成長を目指します。株主も企業の将来の成長に期待して投資をしていきます。
一方、銀行のような会社はある程度成熟しており、今後革新的な成長は期待できませんよね?
なので多くの企業が株価を維持するために配当金を多く出すという仕組みになっています。
高配当株投資成功には資金が必要
前述の通り高配当株はよくても5%の配当になります。ですので100万円程度の資金で全てを高配当株に投資しても資金の増えていくスピードはかなり遅いです。
加えて株価が下がっていくような会社であれば割合は5%でも実際にもらえるお金は減っていくということも想定されます。その反面成長産業に投資をしていた方が大きなリターンを狙える上に、中長期的な予想を立てやすいです。
例えば、アメリカの優良企業500社のセット売り(ETF)は年平均リターンは7%を超える上に配当もあるので高配当株よりもいいパフォーマンスが出る可能性は高いです。
まとめ
5%の高配当株を2000万円分持っていても年間の配当金は100万円です。配当だけで生活をしていくにはその数倍のお金が必要となります。ですので私としては株初心者はもう少しだけリスクを大きくとり、配当込みの年間8〜10%程度リターンを狙うことをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!