皆さんが持っている車は新車で買ったものですか?それとも中古で買ったものですか?
「カーセンサー中古車購入実態調査2019」によると2019年中古車購入費用は3兆7498億円と過去最高を記録しています。
アメリカの中古車価格は前年同月比+29.3%まで上昇しています。
今回はそんな中古車がアメリカで値上がりしているのかについて解説します。
この記事を読むと
・アメリカでの中古車の値上がりの要因
・中古車人気が経済に与える影響
以上2点について理解できますのでぜひ読んでみてください!
中古車の値上がりが止まらない
下の図をご覧ください。
これはアメリカの平均中古車価格の推移です。
コロナウイルスが拡大した2020年から急騰しているのがわかりますね。コロナ拡大直後は短期的に大幅な下落がありましたが、その後かなり鋭角的にグラフが上向いています。
コロナウイルス蔓延直後はスーパー以外どこもいけない状態でしたから、多くの人が車を買うことに積極的になれませんでした。
電車通勤を避けたい
コロナ第1波が過ぎてから休んでばかりいられないと会社に行く人が増えました。
しかし
「公共交通機関の利用は感染リスがあるな…」
と考えた人は車通勤を選びました。そのため実用的な低価格帯を中心に車の購入を考える人が増えたとされています。
世界的な半導体不足で新車の減産
中古車価格が急騰した大きな要因が半導体不足だと言われています。現在世界的に様々な分野でデジタル化が進み半導体の供給が追いつかなくなっています。
自動車用の半導体も影響を受け多くの企業が減産に追い込まれました。その数は世界で数十万台と言われています。
懸念されるのは減産だけでなく大幅な納期遅れです。高級車ならまだしも、普通乗用車を買うのに1年待ってください!なんて言われても嫌ですよね?
なので現物ですぐ手に入る中古車価格の需要が増加しています。
前述の車で通勤したい人は1日でも早く欲しいというのが本音ですよね。
インフレが始まる!
アメリカで価格上昇が続くのは中古車だけではありません。航空運賃、衣料品も経済再開を見込んで価格が上昇しています。
航空運賃は+24.1%と中古車価格の+29.3%と遜色ありません。このようにインフレが続くとアメリカの長期金利が上昇します。
長期金利が上昇すると金融引き締めを機にする人や債権の買いに出る人が増え株価が下がりやすくなります。株式投資をする人にとって過度なインフレが敵だと言われるのはこれが原因です。
株価の動きをチェックするのと一緒にこちらもチェックできるといいですね↓↓
まとめ
アメリカで中古車が価格が上昇している原因を理解できましたか?
今年より29%安く買った人たちはすごくラッキーか頭のいい人たちかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!