株主優待とは持っているだけでその企業の割引券が貰えたりする日本特有の文化なんです。今回は東京ディズニーリゾートを運営する株を持っているとどんな特典があるのかについて解説していきます。
1.株主優待とは
前述している通り株主優待とは日本特有の文化です。株式投資を利益を出すには2通りあります。
1つ目は株価の上昇による利益(キャピタルゲイン)です。1000円で買った株が1100円になってから売って100円の利益を得るというものです。
2つ目は配当金(インカムゲイン)による利益です。会社によって変わりますが1年に株価の0%〜5%のお金を受け取ることができます。株価1000円のA社の株を100株持っていて配当金が5%の場合は5000円になりますね。
日本の企業であればさらにここから株主優待がつきます。自社の割引券やクオカードなどあります。全ての会社が出るわけではないので注意が必要です!「〇〇社 株主優待」と調べれば出てきますので気になる会社があればチェックしてみたください。
オリエンタルランドの株主優待
ここからが本題です!
ディズニーリゾートのパスポートです!
しかしこれには条件があります。具体的にはいつ・何株持っているかで何枚もらえるかが変わります。下図を見ると一目瞭然ですね。100株でパスポート1枚、2400株持っていたら12枚も貰えます!
こんなの見たら
「さすが夢の国!株主優待も夢いっぱい!」
なんて思いますよね。
ところで1株いくらなんだい!と言う話ですよね。
いくら必要なの?
下図はオリエンタルランドの株価推移です。
2021年6/3現在1株あたり16,680円です。
100株買うと約168万円です!
これが高いのかどうか検証してみましょう!
まずオリエンタルランドの配当金は
1株/26円 利回り0.17%
ディズニーランドのチケットが8500円と考えると株主優待は
8500円/100株(168万円) 利回り0.5%
合計すると0.23%の利回りです
高配当と言われる企業であれば、配当金だけで4%ほど出す企業もありますので今ディズニーのチケットが欲しいがためにオリエンタルランドの株を買うのは得だとは言い難いですね。
株主優待利回りが悪くない人もいる?
今でこそ16,680円と高い株価ですが2017年の株価は5,000円台です。そうなると株主優待利回りは現在の約3倍と言うことのなります。そして2012年までさかのぼると株価が2,000円程度でした。その頃から株を保有している人からすると大きなメリットですよね。
計算すると
8500円/100株(20万円) 利回り4.25%
さらに株価の値上がりで100株あたり140万円の利益が出ています。ディズニーリゾートのパスポート代は毎年値上げをしていますから、今後さらにこの利回りが高くなり、お得感は年々増す可能性が高いです。
QUOカードを株主優待にしている会社も少なくありませんが、業績が悪くなるとすぐに廃止になります。一方、パークのパスポートを株主優待で配っても大きな損失になりませんのでオリエンタルランドの業績が悪かったとしても廃止になる可能性は低いです。なので数年以上前から株主の方からすると、長期で持ち続けることにメリットを感じる人もいるんです。
また複雑な話にはなりますが、これだけ株価が伸びていて配当や株主優待を出す企業は多くないです。
配当を出さない会社=株価の値上がりを頑張る
成熟企業で株価の伸びが期待できない=配当を多く出す
一概には言えませんがこのパターンが多いのは事実です。なので銀行のような成熟企業は4%前後の高配当利回りで有名です。
まとめ
株主優待は日本独自の文化です。注意が必要なのはQUOカードは業績が悪いと廃止になりやすいと言うことですね!
配当の利回りと株主優待の利回りを現金化したときに合計何%還元されているかチェックしてみても良いかもしれませんね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!