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【ネクストテスラ】中国電気自動車のNIO(ニオ)を徹底分析してみたら革新的だった

現在、世界各国で5〜10年以内にガソリン車の販売を禁止するという宣言がなされています。これは自動車の排気ガス地球温暖化の大きな要因になっていると考えられているからです。

同時に電気自動車業界を牽引していく会社はどこになるのかという点を多くの投資家が関心を持っています。

今回は既に電気自動車業界で一歩先を行くテスラを追随する中国のNIOについて徹底分析していきます。昨年株価が13倍にもなった注目企業ですので、株に興味がある方もない方もぜひ読んでみてください!

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電気自動車が期待される理由

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そもそも電気自動車各社がなぜこのように期待されているか。それはこの業界を牽引するテスラの株価が180倍になっているからです。これが電気自動車業界の期待値となっています。

NIOは上場してからまだ3倍の株価ですので、テスラのことを考えるともっと伸びていくという意見が出てきているんです。

 

NIOが注目される理由

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NIO ec6

まずNIOの立ち位置を確認していきます。エントリー価格は約600万円とやや高め。これはNIOが中間層以上をターゲットにしているからです。多くの会社が電気自動車の廉価版を作ろうとしている中で、いいものを高く売るといった方針がわかります。

以下はNIOのブランドコンセプトです。

NIOは中国語名で「青い空がやってくる」という意味で青い空で満たされた未来をイメージしています。プレミアムなスマート電気自動車を提供し、最高のユーザー企業となることで、楽しいライフスタイルを形成することです。

NIOの革新的要素

NIOが期待されている理由は多くの革新的技術を持っているからです。2014年創業ですが、既に特許数は3,500件を超えています。

特許の内多くを占めるのがバッテリーに関する技術です。これがNIOが革新的だと言われる所以です。

NIOはBaasという方針をとっており、バッテリーを充電するのではなく、丸ごと交換する仕組みを採用しています。このBaasにより、通常30分程度かかる充電時間を数分で済ませることができます。

旅先で充電の時間をスケジュールに入れる必要がなくなりますね。

納車台数推移

グラフは2020年1月からの納車台数推移です。

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順調に右肩上がりが進んでいます。

2021年は7,931台(前年比+125%)です。

他社はLi Auto8,589台(+251%)

XPeng 8,040台(+228%)と納車台数では逆転されています。

しかし、両社は割安に多くの自動車を売ることを戦略としているので納車台数が逆転してもそこまで悲観する必要はないでしょう。

ガソリン車の販売台数で見ると以下のようになります。

量産車代表 トヨタ 約990万台

高級車代表 ベンツ 約220万台

電気自動車業界でもこのような比率を今後の目安にしていくべきかなと感じます。

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利益は出ていない

多くの電気自動車を開発する会社はまだ黒字化することができておらず、NIOもその一つです。

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株探 NIO成長率

成長企業ですのでまずは設備・人材投資にお金を回しています。特にNIOは自動車の開発だけでなくBaas設備の投資も必要なので先行投資が多くかさむことが予想されます。業界のリーダーのテスラですら今年ようやく黒字転換したことを考えると慌てる必要はないと感じます。

ただ、成長企業は売り上げ成長率が下がると、それは危険シグナルですので注意してチェックしていく必要があります。NIOを始め、多くの自動車会社が毎月の納品台車数を発表していますのでその数字からある程度の売り上げを予測していくことは大切です。

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株探 テスラ成長率

まとめ

ネクストTeslaと期待されているNIOは高級路線で電気自動車界に新しい風を吹き込んでいます。バッテリー交換型の仕組みは革新的ですが、今後黒字化するまで体力が持つのかという点に注目していくと面白いかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!