今回のテーマはテクニカル分析です。
テクニカル分析とは、チャートの動きから投資家の心理を分析していく投資方法です。
テクニカル分析はさまざまな方法がありますが、今回は最も基本的な分析方法について解説していきます。
チャートの読み方がわからない人は先にこちらを!
まずは移動平均線について理解しよう
分析方法の解説の前に1つだけ覚えてほしい知識があります。
それは、移動平均線です。
移動平均線とは○日移動平均線と表現されて、例えば5日移動平均線であれば直近5日間の株価の平均値のことを言います。
図で表すとこうなります。
5日目の5日移動平均=1日目〜5日目の合計÷5
6日目の5日移動平均=2日目〜6日目の合計÷5
7日目の5日移動平均=3日目〜7日目の合計÷5
このような仕組みなので毎日5日移動平均線は上がったり下がったりします。
25日平均線、50日平均線、10週平均線などさまざまありますが、原理は全てこれと同じなので、ここでしっかり理解しましょう!
2つの移動平均線を使って
やっと今回の本題に来ました。
ここからは2つの移動平均線を使ってゴールデンクロスとデッドクロスについて解説します。
カタカナが増えてきて難しい!と思わないでください!
ここからは簡単です。
ゴールデンクロスとは
5日移動平均線が25日移動平均線を下から上に越える瞬間や25日平均線が75日移動平均線を上に越える瞬間など
小さい数字の移動平均線が大きい数字の移動平均線を越える瞬間をいいます。
このゴールデンクロスが発生するとその銘柄の人気が本格化することを表し、多くの投資家が買いに走ります。
下のグラフをチェックしましょう。
赤の丸がゴールデンクロスです。
これを見て、
「え?クロスしても下がってない?」と感じた方はかなり鋭いです。
そうなんです。前半の方のゴールデンクロス後株価は下がっています。
ここでゴールデンクロスを見るときに注意すること!
それは移動平均線が上を向いているかということです。
つまり、全体的に株価は上昇の中で短期的な株価の平均値が中長期的な株価を上回ったら、トレンド(上昇の波に乗る)になるということです。
25日移動平均線が75日移動平均線を超えた場合の方がその後の株価は安定して上昇しやすい(信頼度の高いトレンド)といます。
何かいい銘柄ないかな?と考えてる方はまずはこのゴールデンクロスを探してみてください!!
デッドクロスとは
ゴールデンクロスが理解できたならもうあとは簡単です。
25日平均移動線が5日移動平均線を上から下に抜ける瞬間や75日移動平均線が25日平均移動線を下に抜ける瞬間など
小さい数字の移動平均線が大きい数字の移動平均線を下抜けする瞬間をいいます。
これはトレンドの終了、株価下落の合図になるので買うのを躊躇、持っている株を売るための判断に使う投資家が多いです。
赤い丸がデッドクロスです。
移動平均線の数字が大きくもの同士のクロスの方が、その後下落する確率が高くなります。
この銘柄は、1度目のデッドクロスは耐えましたが、2度目は耐えることができず、25日移動平均線が75日移動平均線を越えると下落トレンドに入り、ズンズン株価を下げていきましたね。
こうなったらとりあえずすぐ売って利益確定!もしくは損切り!
まとめ
2つのクロスについて理解することができましたか?
テクニカル分析は確率が上がったり下がったりするだけで、値動きに絶対はありませんので注意してください。
前回解説した企業の本質的な価値の分析やこの他のテクニカル分析と合わせて戦略を立てるのが基本です。
実践編になってきて少し難しいかもしれませんが、
今回のは超基本的な分析方法なので何回も読んで必ず理解してください!
下にもっと分かりやすく書かれたほんのリンクを貼るので
他の分析方法を知りたい方は是非参考にしてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。